ブロックチェーンネットワークでマイニング(計算作業)を行い、新しいブロックの生成や取引の検証を行う参加者。
⛏️ マイナー(Miner)とは?【ブロックチェーンの“採掘者”の役割を徹底解説】
**マイナー(Miner)**とは、ブロックチェーン上で
取引データの検証とブロック生成(マイニング)を行う参加者 のこと。
マイナーはネットワークの安全性と分散性を維持する重要な存在です。
🔹 マイナーの基本的な役割
マイナーの主な仕事は次の3つです。
取引の検証(Validation)
ネットワークに送信されたトランザクション(送金データ)が正しいか確認。
ブロックの生成(Block Creation)
正しい取引をまとめて新しいブロックを作成。
コンセンサスへの参加
他のノード(参加者)と協力し、正しいブロックをチェーンに追加する。
この一連の作業を マイニング(Mining) と呼びます。
🔹 マイニングの仕組み
多くの暗号資産(例:ビットコイン)は Proof of Work(PoW) 方式を採用しています。
ネットワーク全体で新しいブロックを作る「計算競争」を開始。
複雑な数式(ハッシュ関数)を最初に解いたマイナーが勝利。
勝者はブロックを追加し、報酬(ブロック報酬+手数料) を得る。
🔹 マイニング報酬の仕組み
種類
内容
ブロック報酬
新しく発行されるコイン(例:BTC)を獲得
取引手数料
取引データをブロックに記録した際の手数料収入
例:
ビットコインでは2025年現在、1ブロックあたり3.125 BTC(半減期後)が報酬。
🔹 マイナーの種類
タイプ
特徴
ソロマイナー
個人でマイニング。報酬は大きいが成功確率は低い。
プールマイナー
複数人で計算力を共有。報酬は分配されるが安定収入。
クラウドマイナー
他社の設備をレンタルして報酬を得る形式。詐欺も多い。
🔹 PoWとPoSの違い
項目
PoW(Proof of Work)
PoS(Proof of Stake)
ブロック作成者
計算力で決定
トークン保有量で決定
消費電力
高い
低い
主な通貨
Bitcoin, Litecoin
Ethereum(移行済), Cardano
参加者の呼称
マイナー
バリデータ(Validator)
イーサリアムは2022年の「The Merge」でPoWからPoSに完全移行し、
マイナーは**バリデータ(Validator)**へと役割を変えました。
🔹 マイナーが果たすセキュリティ上の役割
改ざんを防ぐ:不正なブロックを排除。
分散性を維持:中央管理者なしでネットワークを保護。
合意形成を支える:コンセンサスプロトコルの中核を担う。
マイナーが多数存在するほど、ネットワークは堅牢になります。