ミームコイン(Meme Coin)は、インターネットのジョークやミーム(ネタ)から誕生した仮想通貨。実用性より話題性やコミュニティ力で価値が動く。
1. 起源
- 代表例:Dogecoin (DOGE)(2013年)
- 柴犬ミームをモチーフにした通貨。
- 本来はジョークとして作られたが、SNSやコミュニティで人気化。
- 以降、Shiba Inu (SHIB) や Pepe (PEPE) など、ネタベースのトークンが多数登場。
2. 特徴
- コミュニティ主導
- 技術的な独自性より、ファンの熱量やSNSでの拡散力が価値を決定。
- 高いボラティリティ
- 話題次第で短期間に価格が数十倍〜数百倍に跳ね上がることも。
- 低い実用性
- 多くは実用的なユースケースを持たない。
- 投機性
- 宝くじ的に「当たれば大きい」という期待で購入される。
3. 仕組み
- トークン規格:多くは ERC-20(Ethereum)や BEP-20(BNB Chain)で発行。
- 供給量:大量に発行されることが多い(例:SHIB は数兆単位)。
- 取引:分散型取引所(Uniswap, PancakeSwap)や一部中央集権取引所で売買可能。
4. リスク
- 価格暴落:需要がなくなれば一気に無価値化。
- 詐欺・ラグプル:開発者が流動性を引き抜くケース。
- 集中保有リスク:特定ウォレットが大量保有していると価格操作されやすい。
- 規制リスク:一部国ではギャンブル的性質として規制対象になる可能性。
5. 代表的ミームコイン
- Dogecoin (DOGE):元祖。イーロン・マスクの発言で価格が大きく動く。
- Shiba Inu (SHIB):DeFi・NFTなどの独自エコシステムを展開。
- Pepe (PEPE):ネットミーム「カエルのペペ」由来。2023年に急騰。
- Floki (FLOKI):イーロン・マスクの愛犬から派生。
6. ミームコインの存在意義
- 投機対象:短期的に利益を狙う投資家が参入。
- 文化・コミュニティ形成:ジョークから生まれた「遊びの文化資産」。
- 市場実験:新しいトークン経済やコミュニティ形成の試験場。
まとめ
ミームコインは「実用性よりネタとコミュニティ」で価値が動く仮想通貨。投機的でリスクは極めて高いが、爆発的な価格上昇の可能性があるため注目され続けている。