ロックアップ(Lock-up)とは?暗号資産・株式投資における意味と注意点
ロックアップの概要
ロックアップ(Lock-up)とは、特定の期間、保有するトークンや株式を売却できないよう制限する仕組みを指します。
暗号資産の世界では、トークンアロケーションの一環として設定されることが多く、チームメンバーや初期投資家による大量売却を防ぎ、価格の安定を図る役割があります。
暗号資産におけるロックアップの目的
価格安定 発行直後の市場に大量売却が集中するのを防ぐ。 長期的な信頼確保 チームや投資家が一定期間トークンを保持することで、プロジェクトの本気度を示す。 エコシステムの成長支援 報酬やインセンティブが段階的に放出され、持続的な利用促進につながる。
ロックアップの種類
チーム・開発者向けロックアップ チームメンバーの売却を制限し、短期的な利益確定を防ぐ。 投資家向けロックアップ プライベートセール参加者やVCが即座に売却できないようにする。 ステーキング報酬のロックアップ DeFiや取引所でのステーキング報酬が一定期間引き出せないケース。
ベスティング(Vesting)との違い
ロックアップ ある期間は一切引き出し不可。解除されると全量利用可能。 ベスティング 徐々にトークンが解除される(例:毎月10%ずつアンロック)。
両者は組み合わせて利用されることが多く、プロジェクトの健全性を高める仕組みとなっています。
ロックアップの注意点
ロックアップ解除直後に売却圧力が高まり、価格が急落するリスクあり。 ロックアップ期間や解除スケジュールは必ずホワイトペーパーや公式発表で確認する必要がある。 「ロックアップがない」プロジェクトは信頼性が低い可能性がある。
実例
BNB(バイナンスコイン) チーム保有分にロックアップを設定し、毎四半期ごとに一部解除。 多くのICO案件 開発者・VC保有分は12〜24か月ロックアップ+ベスティング方式が一般的。
まとめ
ロックアップは、暗号資産や株式市場において価格安定と信頼性確保のための重要な仕組みです。
投資家にとっては「ロックアップ解除のタイミング」が価格変動のポイントになるため、事前に把握しておくことが必須です。