非中央集権(Decentralized)とは、権限や管理が一極集中せず、複数の主体に分散している状態を指す。ブロックチェーンやDeFiの核心概念。
1. 中央集権との比較
- 中央集権(Centralized)
- 1つの組織・権威がデータや意思決定を管理。
- 例:銀行、SNS(Twitter/X, Meta)、クラウドサーバー。
- 非中央集権(Decentralized)
- ネットワーク参加者全員でデータや意思決定を分散管理。
- 例:Bitcoin, Ethereum, IPFS。
2. 非中央集権の特徴
- 権力の分散
- 単一の管理者が存在せず、複数ノードや参加者が共同で運営。
- 耐障害性・耐検閲性
- 一部が停止しても全体は継続稼働。特定の主体による検閲が困難。
- 透明性
- データやルールが公開され、誰でも検証可能(パブリック型の場合)。
- 合意形成メカニズム
- PoW, PoS, BFT などで記録の正しさを保証。
3. メリット
- 改ざん耐性が高い
- 信頼を中央機関に依存しない(Trustless)
- グローバルで利用可能(国境を越える)
4. デメリット / 課題
- スケーラビリティ問題:処理速度が中央集権型に劣る
- ユーザー体験の複雑さ:鍵管理、手数料(ガス代)
- 責任の所在が曖昧:トラブル発生時の対応が難しい
- 部分的中央集権化リスク:実際には開発者やマイナー/バリデータに権限が集中するケースがある
5. 応用例
- 暗号通貨(Bitcoin, Ethereum):通貨発行や送金が非中央集権
- DeFi(分散型金融):取引所・レンディング・デリバティブ
- 分散型ストレージ:IPFS, Filecoin
- DAO(分散型自律組織):トークン保有者が投票で意思決定
まとめ
非中央集権とは「特定の管理者に依存せず、ネットワーク参加者全体でシステムを維持する形態」。信頼・透明性・耐検閲性を提供するが、速度やユーザー利便性とのトレードオフがある。
👉 次は「DAO(分散型自律組織)」を掘り下げますか?それとも「非中央集権の度合いを測る指標(例:Nakamoto coefficient)」を解説しますか?