異なるブロックチェーン間の資産移動を担うブリッジがハッキングされ、資産が盗まれる攻撃。
ブリッジ攻撃(Bridge Attack)とは?仕組み・事例・対策をわかりやすく解説
ブリッジ攻撃の概要
ブリッジ攻撃とは、異なるブロックチェーン間で資産をやり取りする「クロスチェーンブリッジ」を狙った攻撃のことです。
ブリッジはイーサリアム、BNBチェーン、ソラナなど複数チェーンをつなぎ、トークンを相互に移動できる仕組みを提供しています。
しかしその複雑さと資産集中の性質から、ハッカーにとって格好の標的となっています。
なぜブリッジが狙われるのか?
資産集中
数億ドル規模の暗号資産が一つのスマートコントラクトにロックされる。
コードの複雑さ
クロスチェーン通信や署名検証の仕組みが複雑で、脆弱性が発生しやすい。
分散性の欠如
一部ブリッジは中央化されており、運営者の秘密鍵流出=資産流出につながる。
代表的なブリッジ攻撃の事例
Ronin Bridge(2022年3月)
Axie Infinity関連のブリッジがハッキングされ、約6億ドル以上が流出。
Wormhole(2022年2月)
ソラナとイーサリアムを繋ぐブリッジで約3億2千万ドルが盗まれる。
Nomad Bridge(2022年8月)
スマートコントラクトの脆弱性を突かれ、約1億9千万ドルが流出。
これらはいずれも暗号資産史上最大級のハッキング事件として知られています。
ブリッジ攻撃の手法
スマートコントラクトのバグ利用
不正なトランザクションを通して資産を引き出す。
署名検証のすり抜け
検証ロジックの不備を突き、偽の署名を正規のものとして通す。
鍵の流出
バリデータやマルチシグの秘密鍵が盗まれる。
ブリッジ攻撃への対策
監査強化
スマートコントラクトの外部監査を複数回行う。
マルチシグ・分散化
単一の秘密鍵に依存せず、複数の署名者で管理。
オンチェーン監視
異常な引き出しを検知し、自動で取引を停止。
利用者側のリスク分散
一つのブリッジに大量の資産を預けない。
まとめ
ブリッジ攻撃は、ブロックチェーンの相互運用性を高める一方で、その脆弱性を突かれるリスクが高い領域です。
2025年時点でも、ブリッジ関連のハッキングは依然として暗号資産市場最大のセキュリティ課題の一つとされています。