APY (Annual Percentage Yield)

年間利回り。複利効果を考慮した利回り。

💰APY(Annual Percentage Yield)とは

APY(年利換算利回り)とは、暗号資産(仮想通貨)の運用やステーキングで得られる利息を「複利」で計算した年間の利回りを示す指標です。

つまり、利息を再投資した場合に1年間でどれだけ資産が増えるかを表します。

🔹APYの基本的な意味

APYは「年利(APR)」とよく比較されますが、

APRが単利ベースであるのに対し、APYは複利ベースです。

たとえば、利息を毎日再投資(複利運用)すると、

同じ利率でもAPYの方が実際のリターンが高くなります。

🔸計算式

APY は次の式で表されます:

APY = (1 + \frac{r}{n})^n – 1

記号

意味

r

年間の名目利率(APR)

n

利息の複利回数(例:365回なら毎日)

✅ 具体例

APR(単利利率):10%(=0.10)

複利回数:365回(毎日複利)

APY = (1 + 0.10/365)^{365} – 1 ≒ 0.1051

つまり、APYは約10.51%。

APRよりも0.51%高いリターンが得られる計算です。

🔹DeFiにおけるAPYの意味

DeFi(分散型金融)では、ステーキング・レンディング・流動性提供などの報酬をAPY表示するのが一般的です。

ただし、注意すべき点もあります👇

項目

説明

変動する

報酬や需要が変わるため、APYは常に一定ではない

トークン価格の影響

報酬トークンの価格変動で実際の利回りが変化する

再投資前提

利息を自動で再投資(複利)する前提での計算

🔸APRとの違いまとめ

比較項目

APR

APY

計算方法

単利

複利

再投資

しない

する

実際の利回り

理論上の数値

実際に近い数値

DeFiでの利用例

ローン、貸付

ステーキング、ファーミング

💡まとめ

項目

内容

意味

年間の複利利回り(再投資を考慮)

用途

ステーキング・イールドファーミングなどの利回り計算

特徴

APRより高いリターンになる傾向

注意点

トークン価格や利率の変動に影響される